ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2017.12.8 23:49日々の出来事

男尊女卑社会を変えねばならない


伊藤詩織さんを応援している。というか信じている。

TBS社員の山口敬之をまったく信用しない。

レイプはあったと思う。

よくあんな人間をネトウヨ・メディアは使うものだと呆れる。

裁判の結果がどうなっても、伊藤さんを信じる。

そういう人は多いと思う。いや、圧倒的多数だろう。

この犯罪見逃しが、権力の手によるものだと信じている。

司法も最近、政権を「忖度」するから、三権分立も崩壊して

いる。どんな結果が出るか分かったもんじゃない。

 

籠池夫妻の長期拘留も、政権への「忖度」だと思う。

面会もできない、保釈もできないなんて、あまりにも不当だ。

司法の独立性が守られているのか、非常に怪しい。

検察が正義を貫くかどうか、しっかり監視していなければ

ならない。

 

助成金詐欺で逮捕されたスパコンのペジー社は、山口敬之の

スポンサーだったという。

権力に寄生して甘い汁を吸うジャーナリストや、権力の提灯

記事を書く自称文芸評論家・小川榮太郎など、卑しい文筆家

が増えた。

 

週刊文春に載った「韓国軍にベトナム人慰安婦がいた!」と

いう記事も山口敬之が書いたものだが、完全なねつ造記事だ

ということが週刊新潮によって暴露された。

フェイク記事、フェイク本ばかりが売れるフェイクな日本に

なったのは、やはり安倍政権の持続が原因だ。

 

富岡八幡宮の宮司を、その弟が日本刀で斬殺した事件の背景に、

確かに「男尊女卑」の因習が潜んでいる。

神社本庁が女性宮司を認めなかったのは、やはり神社界の

「男尊女卑体質」が原因だろう。

神職の世界では、セクハラ・パワハラだらけだと、殺された

富岡長子さんがブログで書いている。

 

神社本庁が「女性宮家」「女性天皇」を認めないのも男尊女卑

である。

安倍政権から自称保守の言論人からネトウヨまで、天皇陛下

より「男尊女卑」を尊敬しているだけなのだ。

 

山尾志桜里をバッシングしている奴らも、結局は「姦通罪」

の感覚のままの「男尊女卑」が根底にある。

そんな因習癖が立憲民主党の女性議員の中にまであるのは

驚きだ。リベラルの欠片もない。

 

4人以上子供を産んだら表彰という山東昭子議員の発想は、

専業主婦が評価されていないからだという。

専業主婦も外で働く女性も、どっちもあっていいじゃないか。

将来不安が大きすぎる現在の日本では、低所得のまま子供を

育てられないという女性が多いのだ。
政治家が解決すべきは、この格差社会が、国家を衰退に
向かわせているという悲惨な現実である。

山尾志桜里が「魔女狩り」される背景にも「男尊女卑」が
存在している。
強い女性を叩きたがる自称保守の男たちも、しょせんが
弱虫で無能な男がのさばる社会を維持したいのだろうし、
専業主婦で働くことにコンプレックスを持つ女性が、同じ
女性の
山尾志桜里に対して嫉妬を増幅させる。
「子供は誰が育てているの?」
「私は男性社会に封じ込まれているのに、なぜ山尾は自由

なの?」
女性までが、準男性となって、男性優位社会の延命に
手助けをする。

この歪な日本社会を何とかしなければならない。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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